シリコンでできた赤ちゃん人形について、詳しく解説します

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シリコンベビーをお迎えされるママさんへ | リボーンドールベビー

シリコンベビーをお迎えされるママさんへ

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赤ちゃん人形 うーちゃん


こんにちは。リボーンドールベビー、うーちゃんです。
お客様より、よく、シリコンベビーの、耐久性はどのくらいですか?と尋ねられます。
仲良しの「トリーさん」に尋ねてみましたが、

私もよくわからないわ。まだ歴史が浅いし、素材もどんどん進化していっているから。
私は10年以上やっているけれど、亀裂などはあっても、素材が劣化した、とのクレームはないわね。

このようにお返事を言われ、その通りにお客様にお伝えしていました。

最近、大手、リボーンドールドール材料のショップのHPにて、ある作家さんがシリコンベビーについて詳しく説明してくれていますので、要約してこちらに掲載いたしますね。この作家さんは、当店のYoutubeでも大人気のこの子、Johnnieをプロデュースした作家さんですよ。



昨今、大人気のシリコンベビーなだけあって、購入前、購入後のお問い合わせが殺到するようですね。
まだ歴史が浅いシリコンドールですが、情報は随時、更新共有してくれるそうですので、当店でも気をつけておきますね。

出典元 https://macphersoncrafts.com/  Written by KrisC 


シリコンの種類について

お人形に使用されるシリコンには大きく分けて2種類あります。錫(すず)とプラチナです。
世界で一番最初にできたシリコン人形の素材は錫でした。プラチナよりも安価で、扱いやすいため、当時はほとんど人形が錫で製作されていました。しかし、劣化が早く、時間と共に弾力性を失って消しゴムのようになり、最終的には、バラバラに壊れてしまいますので、今ではほとんど使われていません。

現在は、シリコン人形では、ほとんどプラチナシリコンが使用されています。プラチナは耐久性に優れ、専門家によると一生続くとも言われています。プラチナシリコーンには、EcoFlex、Dragon Skin、Reboundなどがあり、幅広く、成形、鋳造、および注入の目的で使用されます。



シリコンの硬さ

シリコンの硬さは、ショアという単位で表現され、数字が小さくなるほど柔らかくなります。

50ショア  硬い消しゴム程度の弾力
30ショア  手のひらでジェルインソールを押し潰した時のような感触
20ショア  親指と人差し指の間の脂肪の部分のような感触
10ショア  耳たぶやお菓子のグミのような感触

★ Ecoflex20以下のベビーは、非常に繊細です。力を加えると容易に裂けます。決して、腕や足を引っ張ったりしないでください。


マシュマロシリコン

 よりやわらかい素材に「マシュマロシリコン」があります。Ecoflex 10 のプラチナシリコン に「スラッカー」という添加剤を調合して製造します。
 マシュマロは、たいへん柔らかくソフトな触り心地で、昨今、世界中でたいへん人気ですが、まだ歴史が浅く、安定性の面でよく解明されていない側面もあります。
 今、一つわかっている事は、リーチングと言って、スラッカーの影響により、通常のシリコンより油性が強く発生します。この対策には表面の塗料を変更するか、つや消し処理を行うなど、作家の高い技術が必須となります。
 マシュマロは、とても柔らかく、いえ、柔らかすぎるが故、骨格を持つベビーの使用には適していません。
 マシュマロは、まだ歴史が浅く、未知な部分が多いです。徐々に解明されていくでしょうが、現時点でのマシュマロベビーの状態、形状、ペイントについての、メーカーでは品質保証はしておりません。



シリコン人形の色付け

 シリコン人形のペイントは、プラチナシリコンベースで行う必要があります。シリコンの性質として、異質なものには塗料が付着しないからです。すこし、表面に油、汚れ、乳液などが付着していただけても、塗料は付着しません。色付けは繊細かつ簡単ではありません。
 また、塗料ノリは、シリコン素材の柔らかさによっても異なります。素材が柔らければ柔らかいほど、ペイントは難しくなります。たとえば、キャンパスの上に絵を描くのと、水分を含んだ麺や、風船のような柔らかいものに絵を描くことを比較してみてください。柔らかい素材は、伸縮したり、変形するので、最初に描いたイメージもすぐに崩れてしまうでしょう。Eco20,10 や、マシュマロシリコンも同じようなイメージです。
 実際、とても多くの作家が塗料ノリに苦戦しています。原因は、色付け前のクリーニング不良だったり、シリコン塗料の濃さ、配分の問題、流し込みの問題、など多岐に渡ります。シリコンの色付けは、とても繊細で、デリケートな作業なのです。
 

シリコン人形の艶消し

 シリコンを、色付けし乾燥させると、テカテカと光ります。このテカリを抑えるため、作家は、艶消し作業を行いますが、これは、もっとも大切かつ、作家泣かせの作業となります。私は、この道13年のベテラン作家ですが、毎回この艶消し作業に苦心しています。
 
 また、柔らかさに関係なく全ての人形で、この艶消し加工は時間と共にだんだんと消失していきます。特に、膝やつま先、手足、お顔など、よく触れる箇所が顕著ですが、たとえそんなに触っていなくても、加工が取れ、人形がテカテカしてくる場合もあります。テカッてしまった人形に再度、艶消し加工をすることは可能です。
 また、表面の皮がめくれる現象も、マシュマロシリコンではよく発生します。対策は、できるだけ摩擦を与えないことです。お着替えするときは、お顔や手足をラップで包むなどして保護することを強くお勧めします。



 今、柔らかいマシュマロシリコンで大流行しているので、私はもう一度、いいます。
シリコーンが柔らかいほど、ペイントや、つや消しが難しく、また耐久性も短めとなります。柔らかいシリコン人形は、動かすたびに、その表面が躍動するからです。たとえば、風船とガラス。2つの素材の表面に「糊」を塗って乾燥させたと仮定してみましょう。どちらの「糊」がより、耐久性に優れるでしょうか。




シリコン人形のメンテナンス

 赤ちゃんを抱くときは、頭と背中の手で赤ちゃんを支え、決して頭を後ろにのけぞらせないでください。また、抱き上げる際は、決して腕や脚をひっぱっらないでください。
 布ボディの子は、特に、脇の下、足の付け根など、継ぎ目の箇所にダメージが起こりやすいです。Ecoflex20-10の場合、赤ちゃんの関節は簡単に裂けます。
 シリコンの腕を無理な方向(逆方向)にねじ曲げまないでください。腕の下や肘の近辺が裂ける可能性があります。
 脚を正座させないでください。また、膝で脚を前に曲げないでください。裂ける可能性があります。 
 シリコーンの髪の毛には注意してください。内側が密閉されていないため、時間の経過とともに脱毛します。髪はできるだけやさしく撫でてあげてください。
 ほぼすべてのシリコーンベビーが最終的にほこりや綿毛を吸い寄せます。そのときは、皮膚にテープを貼って、糸くずをとってあげてください。チークブラシなどで赤ちゃんをほこりを払い、ベビーパウダーまたはマットパウダーをはたいてください。輝きが戻り、お着替えが簡単になります。
 入浴は可能ですが、私はあまり推奨していません。あまり頻繁に行うと、ペイントや艶消しの劣化を早めます。石鹸後はよくすすいでください。決して強くこすらないでください。入浴後は軽くたたいて乾かし、タオルの上に置いて完全に乾燥させます。綿棒を使用して、耳や耳の後ろ、目や口周辺に水滴がないようにしてあげてください。
 赤ちゃんの皮膚を摘んだり、引っ掻いたり、こすったりしないでください。これはペイントのダメージにつながります。
 お口を継続的にこすったり、頻繁におしゃぶりを出し入れしたり、油で汚れた指などで触ると、テカリや、斑点、ペイントの損傷の可能性があります。
 お着替えは、事前にサランラップで手足や、お顔を包んでから、お着替えすることを強くお勧めします。布が手足に沿って滑りやすくなり、ペイントの寿命を延ばすことができます。
 おしゃぶりを使用するときは、シリコンの乳首/乳頭のみを使用してください。シリコーンの口に対して大きすぎる乳首/乳頭は、伸びるので使用しないでください。含ませるときは、小指をそっと口の中に入れて開き、おしゃぶりを挿入してください。
 シリコーンの汚れを防ぐために、色の濃い衣類はすべて一度水通ししてください。1度では足りず、2度3度、水通しが必要な衣類もあります。
 赤ちゃんにベビーローションを使用しないでください。
 唇、爪、まぶたなど、ツヤツヤしている箇所には、パウダーを使用しないでください。研磨剤となってシリコンを剥離させる場合があります。
 ペイント用のスポンジ、手袋、ラテックス枕など、シリコーンと一緒にラテックス製品を使用しないでください。ラテックスのマットレスや、ベビー枕は、決してシリコンベビーに使用しないでください。化学反応をおこし、ダメージを引き起こします。
 シリコーンを長時間、硬い平な場所に置いておくと、シリコーンが平らに変形することがあります。
 磁気おしゃぶりを口の中に長時間置きっぱなしにしないでください。シリコーンがへこむ可能性があります。シリコーンが柔らかいほど、そのリスクが高まります。
 口角は、とても裂けやすい箇所です。決して強引に指を赤ちゃんの口に押し込まないでください。
 ミルクのみ人形の場合は、水以外のものを使用しないでください。内部にカビやカビが発生の原因となります。

すべてのシリコーンにはわずかな欠陥がありますが、これは正常であり、OOAKの作成、型の作成、鋳造、流し込みなど、製造過程で避けられないものです。




シリコン人形は、とても繊細であり、注意して扱われ、触れられるべきことを忘れないでください。

決して、強く、また頻繁に擦らないこと。

あなたの扱い方次第で、現在の美しさをできるだけ長く持続させることは十分可能です。





シリコン人形のペインティング風景





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